|
プレスクアイル()は、アメリカ合衆国のメイン州にある都市で、アルーストック郡では人口最大の都市である。人口は9692人(2010年国勢調査)。地域の商取引の中心地で、メイン大学プレスクアイル校、ノーザン・メイン・コミュニティ・カレッジ、ノーザン・メイン共進会場、アルーストック・センター・モール、ノーザン・メイン地域空港がある。 == 歴史 == 最初の開拓が行われた1828年には、この辺りは英領北アメリカ(カナダ)とアメリカ合衆国のどちらに属すのかも定かでなかった。当初は創設者のデニス・フェアバンクスにちなみフェアバンクスとして知られていた。この帰属問題が1838年のアルーストック戦争に発展し、1842年のウェブスター=アッシュバートン条約で合衆国領に決した。1859年4月4日をもってF、G、Hの各開拓地から分立し、プレスクアイル町ができた。プレスクアイルはフランス語で「半島」という意味だが、これは蛇行するアルーストック川で市街が半島に位置しているように見えることから命名された。 まずは材木業で成長したが、19世紀最後の30年間にじゃがいも栽培が普及すると農業が頭角を現した。1851年10月9日には第一回ノーザン・メイン共進会が開かれた。1881年にニュー・ブランズウィック鉄道が延伸し、1883年にはメイズビル町が分かれた。バンガー・アンド・アルーストック鉄道が1895年に延伸されると地域の開発はさらに加速、製材所をはじめ製粉所、梳綿所、家具工房、乗り物工場、ブリキ工房などができた。コミュニティはアルーストック川流域における交易、水運、観光の中心地になり、1903年にはアルーストック州立師範学校(後のメイン大学プレスクアイル校)が設立された。1940年1月1日に市制を施行した。 1941年から1961年まで供用されたプレスクアイル空軍基地からは、第二次世界大戦と朝鮮戦争でヨーロッパ方面に向かうパイロットたちが飛び立った。跡地は現在、ノーザン・メイン地域空港とスカイウェイ工業団地になっている。市は1966年にオール・アメリカン・シティ賞を受賞した。 1978年8月11日、3名を乗せた気球「ダブル・イーグルⅡ号」が市内の田園から打ち上げられ、気球としては初の大西洋横断飛行を成し遂げた。これを記念して、市では8月の終わりに「クラウン・オブ・メイン・バルーン・フェスティバル」が開かれ、気球の試乗、平原周遊、アマチュア写真コンテストなどでにぎわう。経費は商工会議所などの地元組織が出資する。ダブル・イーグルⅡ号が離陸した地点には現在、気球のレプリカが置かれている〔''Double Eagle II'' -- Maine Office of Tourism 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「プレスクアイル (メイン州)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|